【男の子向けの型紙が少ない!】型紙のドッキングで理想のシャツ作り

こんにちは、Namiです。

子ども服をハンドメイドしている人って、
男の子ママより女の子ママの方が、圧倒的に多いですよね。

  • 男の子の服は地味になりがちで、モチベーションが湧かない。
  • 男の子向けの資材は可愛いものが無い、ときめかない。
  • やんちゃな男の子、汚れるシーンが多くてお洒落をさせられない。
  • 男の子は洋服に興味がない。

など、さまざまな理由があると思うのですが
大きな理由の一つとして、
「男の子向けの型紙が少ない」
ということが挙げられると思います。

特に、90サイズくらいまでの小さいサイズの男の子向けの型紙は、かなり少ないです。
子どもの洋服をハンドメイドしようとする多くの男の子ママが
この壁に当たると思いますが、私もそのうちの一人でした。

今回は、この問題の解消方法を記事にしていきたいと思います。

男の子向けのパターンが少ない問題、どう立ち向かう?

息子の服を作り始めてから1年ほど経ち、上記の壁にあたり…

それを解消するため、始めたことが
型紙を複数合体させて好みの洋服を作る、という手法。

洋裁の勉強を専門的にしたことがある人でしたら、
子ども原型からパターンを引く、
もしくは市販の型紙を使って、襟など一部を製図をしてアレンジする、ということが出来ると思います。

ですが、私は製図は出来ません。
なので、「複数の型紙を合体させる」という手法で、理想に近い洋服を作ってきました。

実際に3つのシャツの型紙を合体させて、「バンドカラーのプルオーバーシャツ」を作りましたので、その過程を公開したいと思います。


この手法の注意点

前述しましたが、私は洋服作りの専門的な勉強をしておらず、
自分でパターンを引くことは出来ません。

この方法で、なんとなく「理想に近い形の着れる服」は出来るのですが、
服作りのプロが見たらおかしな箇所があると思います。
私自身も、どうするのが最適解か分からないままやっている(※)部分があります。

※後述しますが、主に襟や首元の部分です。

素人がこのようなあやしい手法をブログに書くことに、迷いはあります。
ですが、私と同じように、「男の子の型紙って少ないなぁ、作りたいものが無いなぁ」と
感じつつも、製図は出来ない、勉強する時間もない…というママさんって、多いと思います。

そういう方にとって、男の子の服作りをもっと楽しむための
ヒントになったらいいなという思いで今回の記事を執筆しました。
あくまでも、
「パターンの引けない素人が、理想の子ども服を作るために辿り着いた手法」と捉えていただけると幸いです。


なお、今回もとにするパターンA、B、Cの型紙名はあえて書きません。
イラストは実在の型紙を参考にはしていますが、変形させたり、
服の形自体を部分的に変更しています。こんなやり方もあるのか、というような
読み物として捉えて頂けると嬉しいです。

作りたい形を決め、元にする型紙を選ぶ

今回私が作りたい理想形は、このようなプルオーバーです⇩

これを作るために、市販の洋裁本やネットの型紙ショップから、A・B・C、3つの型紙を用意しました。⇩

型紙を探す際は、インスタでハッシュタグ検索(#ハンドメイドシャツ など)を使うのがオススメですよ。

さて、製図の知識の無い私が、理想形を作るためには、
これをどうドッキングすればいいでしょうか。

一見すると、⇩のように「B」をベースにするやり方が近道に思えるかもしれません。

ですが、この方法だとちょっとおかしな服になってしまいます。
ポイントは「身幅がかなり広い、ドロップショルダー」のものにしたい、という点で、
大幅に身幅を広げる補正を入れると、肩がいかってしまい、
理想のように、肩の落ちた型紙にはなりません。

「C」をベースにしても同様です。

以前の記事にも書きましたが、私の息子は上半身が張っているため
肩の落ちたワイド幅のシャツが似合います。
スタンダードな身幅の型紙をドロップショルダーにする製図方法を
以前調べたのですが、難しくて私には実現不可能
でした。
身頃の幅が大きく変化すると、袖山の形も変化するので、修正部分が多く複雑化するようなのです。

そこで、
⇩のように、身幅の広い「A」をベースにして、身頃と袖の形は変えず、
襟元と前の開きだけ変更する方法を選びます。こちらの方が修正する部分は少ないはずです。

実際の型紙ドッキングの手順

ベースとなるAをトレース

まず、Aの型紙の必要な部分をトレースします。
必要な部分は赤の太線です⇩

ベースになる型紙なので、●前身頃 ●後ろ身頃 ●背中のヨーク ●袖 が必要で、
襟以外は全て使います。
袖付けのためのノッチも、忘れずに写します。

前身頃をトレースする際に、大きなポイントがあります。
元々の「A」は前が上から下までボタンで開くタイプですが、
作りたいのはかぶりのプルオーバータイプ。
つまり、左右の身頃を別々に裁断しないで、身頃の型紙は1枚で、「わ」にして裁断するようになります。

なので、前身頃は脇〜前中心までしか必要ありません
前端や見返し部分はトレースしません。裾のラインも必要ありません。

トレースしたら、
ヨークの型紙を回転させ、前身頃とつながるように重ねておきます(★1)。

Bの必要な部分をトレース

次に、Bの型紙で、必要な部分はどこでしょうか。

●台襟 はほぼそのまま使用するので、トレースします。

そして、襟の長さに合わせた ●首周りのライン が必要なので、
ヨークを回転させ、前身頃とつなげたものを作ります(★2)。
この図では前身頃全体が描かれていますが、実際は首回りだけトレースして、
長さと形が分かるようにします。

●裾の形 も必要になりますが、この時点ではトレースはしません。

AとBを合体させる

(★1)の首元に、(★2)の首周りのラインを合体させます。
これで、身頃の首周りが、Bの台襟の長さに合いました。

※記事の頭の方で書いた「最適解が分からない」というのが主にこの部分です。
襟と首周りのラインの長さは合いますが、ここでの合体のさせ方によって、
首の前後の開きや、襟の立ち上がりが変わってくるはずです。
A、Bの身頃とBの襟に、SNP(サイドネックポイント)が入っていれば
それを合わせるのがいい気もしますが…
この部分は、知識の無いままいくら考えてもわからないので、
身頃の首周りと襟の長さが合っていればいいか、と割り切っています。

次に、(★1)の裾に(★2)の裾を合体させます。

この時、左の方法⇩でやると、着丈が極端に短くなってしまいます。
右の方法で、脇から重ねるようにします。
元のAより、着丈が長くなった状態なので、
Bの元の着丈を参考に、少し裾のラインを上げていきます。⇩

左の方法で着丈を短くしてしまい、失敗した経験があります。

細かいラインを調整します。
首の後ろのラインをヨークと平行になるように微修正します⇩

これで、ベースとなる身頃と、首回りができました(★3)。

Cの必要な部分をトレースして、合体

Cで必要なのはどこでしょうか。

まず、前立てはそのまま使用するのでトレースします。
身頃の、前立ての縫い付け位置の情報も必要ですね⇩

(★3)の身頃に、Cの前立ての縫い付け位置を記す線を書き込みます。⇩

細かい部分ですが、バンドカラーの襟の長さを微調整します。
前中心から先端の長さ、現状は元のBの身頃の「前中心〜前端」に合ってしまっています。
⇩オレンジの部分の長さが等しくなるように、襟の方を調整します。

これで、「前身頃」「袖」「襟」「ヨーク」は終わりです。
次に、後ろ身頃を変更します。

後ろ見頃の調整

こちらは、あまり複雑な作業はありません。
Aの脇からBの裾のラインを重ねるようにして、ラウンド型の裾に変えます。
先ほど前身頃は着丈を短くしたので、それにあわせてこちらも短くしておきます。⇩

これで、基本は完成です。
今回はさらに、
「ヨーク下のタックの位置や幅を変更」や、
息子の頭が大きいため、「前開きの長さ」を変更、それに併せて「前立ての長さ」「ボタンの位置」の変更など
細かいデザインの調整をして、完成させました。

これで3つの型紙のドッキングが完成しました。
これから縫い代をつけ、布の裁断に入っていきます。

縫い上がったシャツ

縫い上がったシャツはこんな感じです。

ラウンド裾のカーブがポイントなので、丁寧に仕上げました。
ほつれやすいリネンなので、裁断後すぐにピケでほつれを止め
裾の三つ折りはギャザーを寄せてから行なっています。

縫製の最中、襟が立ち上がりすぎてる? もっと肌に沿うような
ラインの襟の方が良かった? と不安になりましたが…⇩

息子に着せてみたところ、首元も苦しそうでもなく
いい感じに仕上がったと思います。

生地の色も形も、息子によく似合っていました!
背中の控えめなツータック、裾の形も気に入っています。

今回の製作のまとめ

「とりあえず着れる服」を目指すのなら、
このような手法をとれば、素人でも、デザインは無限に作れます

複数の型紙を組み合わせることで、
「男の子の型紙の少なさに立ち向かう」ことは出来る
のではないかなと思います。

やや怪しい部分は残りますが…

例えば、プルオーバータイプでなく、前が上から下まで開く形にしたり、
裾の形も直線にしてサイドをスリットをしたり、前後で大きく差をつけたり、
上襟をつけてスキッパーシャツにしたり…。
タックの位置や、ギャザーへの変更、ヨークの形を変化させるのもアリだと思います。

市販の洋裁本の型紙をそのまま使うと、
「本の世界観は好きだけど、ウチの子の世界観やライフスタイルには合わないなぁ」
ということって、たまにあると思います。

この型紙ドッキングの手法を使えば、
製図の出来ない素人でも
「型紙本の世界観に引っ張られず、自分の作りたい形、自分の子どもに似合う形」を
追い求めることは可能
かなと思っています。

型紙3つのシャツの型紙のドッキング
布地Merchant & Mills リネン 「Jazz」
着用感ちょうど良いオーバーサイズ(3歳6ヶ月94㎝13kg)
一つ前の記事で製作したショートパンツと合わせて。ワンちゃんバッグもハンドメイドです。

因みに…
今回の「バンドカラーのプルオーバー」ですが、
結構似た型紙が、昨日6/22発売の洋裁本「ママと子どものお気に入り」に出ているようです ^-^;
Amazonのコンテンツ画像で見ただけなのですが…。
気になる方は、書籍を見てみてくださいね。

A・B・Cの元の型紙名を公開しない理由は、下記の2点です。

1.
「完成作品の販売が禁止されている型紙」を使用してハンドメイド服の販売をしている人がいますが、
私はその行為には疑問を抱いています。
著作権ってグレーの部分が多いですが…
販売NGの型紙を一部でも使用して販売することは、モラル的にはいかがなものかと思います。
なので、そのような方達に直接的なヒントを与えないため、今回は型紙名を伏せています。

2.
元型紙のパタンナーさんにとっては、細部あっての全体のデザインだったりもすると思います。
今回は元のデザインが想像できないくらい変更してしまっているので、伏せました。
元のデザインをもっと生かす場合は、今後、型紙ドッキングをした場合でも、
方法と元型紙名を記すことはあるかもしれません。

※型紙のアレンジの際、
私は本職(グラフィックデザイナーです)で使用しているパソコンソフトを使っています。
プロのパタンナーが使用している洋裁CADとは全く別物で、お絵描きソフトの一種です。
今回もパソコンを使用していますが、ハトロン紙を使用した手書きのトレースでも、同じように出来るはずです。
曲線の長さを測る必要が出てきたら、自在定規を使用してください。
(今回のシャツでは、ほぼありません。)

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